講話録

天国と地獄は、今そこにもある

天国と地獄はけっして死んでから行く場所だけではありません。今この体をいただいて、さまざまな事柄が起きていることの中で、天国と地獄があるのです。

人々を愛し、愛され、なんの苦しみもない。しかも才能に恵まれ、健康である。こうした生き方ができているのなら、それは天国のような生き方です。

反対に、自分は悪いことはしていないのに、いつも傷つけられたり、あるいは無意識に傷つけたり、心の悩みが多く、心がストレスを感じ、苦しく不幸であること。

あるいは、病気でいつも心配ばかりして、体に手術でメスを入れられて、切り刻まれて苦しむこと。それこそ地獄の苦しみであるのです。

そうした地獄のような世界を離れて、天国に行くのにはどうしたらよいのでしょうか。それは、真理に目覚め、体と心の真理を知り、覚醒して生きていくことです。

それができた時、すべてのカルマから自由になり、カルマや心に翻弄されない生き方ができるのです。すなわち、慈愛に溢れ、すべてに感謝でき、自然に天国にいるような生き方です。

サマディのプロセスにも天国を見ることができます。すでに説明した通り、サマディは生と死を超え、神となる修行ですが、その瞑想が深まる段階で、さまざまな体験があります。

まず、五つの元素である、土、水、火、風、空の浄まる過程では、それぞれの体験で、豊かなヴィジョンを見ます。さらに、カルマが浄まることで空となり、体がないような感覚になり、肉体の苦しみから解放され、美しいヴィジョンを見ます。

サマディへの道は、すべてを創りだした根源の存在に還っていく旅です。肉体を超え、アストラルの体、さらにコスミックの体になるというサマディ体験のプロセスは、まさに天国を体験するものなのです。

(KADOKAWA「心を整えるともっと楽に生きられる」より抜粋)

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