講話録

自分の奥底にある「真の声」「真の姿」に気づく

自分を知るためには、自分は今どういう状態であるか、ということを常に気づいていくことが大切です。

もっとも、口で言うのは簡単ですが、必ずしもそれは容易なことではありません。

たとえば、ふだんはおとなしい人が、お酒を飲んで気が緩むと、無意識のうちに見も知らぬ人に文句をつけるといったことが起きるかもしれません。

酔っているときには、自分がどういう状態であるかを気づくことができないために、こうした間違いを犯してしまうのです。

もちろん、まじめに仕事をしているときに、意識して見知らぬ人に突っかかるようなことはなかなかできません。

ふつうは、そこに理性というブレーキがかかっているからです。

この例からもわかるように、私たちは意識を覚醒しておき、今何が起きているのかを気づく訓練が必要となるわけです。

今何が起きているかがわからないのでは、酔っぱらった状態となんら変わりがありません。

当たり前のことですが、私たちの目と耳は外に向ってついていて、外のことをキャッチする能力が発達しています。

そのため、外のものを見逃さないようにするのには必死ですが、自分の内面は見つめていません。

外のことを聞こうと懸命になっていても、自分の内なる声は聞いていないのです。

しかし、ヒマラヤの秘法を受けることによって、不平不満、孤独感、怒りなどをもつ自分を客観的に見つめることができ、同時に、とても楽になってきます。

そして、だんだんと自分の奥底にあるものに近づくことができ、同時に外のものを愛をもって見られるようになります。

まるで、タマネギの皮をむくように、周囲をとりまくものを何層もむいていくと、やがてその芯にある「真の声や真の姿」がわかるようになります。

それによって、本当の生き方はどうあるべきかが理解できれば、本当の豊かさが内側に広がり、本当に生きているという実感が生まれてきます。

それこそが気づき(=アウェアネス)であり、真理を知っていくということなのです。

講談社「心を空っぽにすれば夢が叶う」より抜粋

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